
最近、すごいなと思うことがありました。
昨年度、学級役員である書記が、朝掃除を企画しました。
朝、少し早めに登校し、学校を清掃するという企画でした。
昨年度の書記は、この企画を今年度の書記にも引き継いでもらいたいと考え、数日前から昨年度の書記と話し合いを重ねていました。
そして、昨年度の書記が今年度の書記を集め、引継ぎ会を開いたのです。昨年度の書記の説明が終わった後に、少し時間が余りました。
この書記が集まっている貴重な時間をどうするのかなと、私は見守っていました。
すると、一人の今年度の書記が、「書記集まって!」と声をかけ、昨年度の書記の企画を引き継ぐために、役割分担や日程を決め出したのです。
もしも、引継ぎ会の時間を、昨年度の書記の話を聞くだけの時間だと思っていたのであれば、昨年度の書記の話が終わればすぐに解散していたことでしょう。
また、昨年度の書記の言葉や思いを受け取ることができなければ、すぐに教室へ戻っていたことでしょう。
「書記集まって!」の言葉には、引継ぎ会の意図を理解し、自ら動こうという意志があります。
だから、たった10文字にも満たない言葉でも、すごいなと感心できたのです。
人は、仲間によって成長を促されます。
仲間がよい動きをすると、「こう動いたらいいんだ」と、学びになります。
心ある仲間が、あなたの行動を受け止め、周りに広げてくれます。
人は、周りの仲間によって成長させられるんです。
書記の動きをあなたの学びと成長につなげてくださいね。
引き継ぎに込められた仲間への信頼
前年度の担当者から今年度の担当者へ企画を引き継ぐ場面には、目に見えない信頼と願いが込められています。
前年度の思いをつなぐ意味
「今年度にも引き継いでもらいたい」という前年度の書記の思いは、単なる作業の引き継ぎ以上のものです。その企画に込められた願いごと引き継ぐ意識を持たせます。
見えないところでの努力に気づく
数日前から話し合いを重ねていたという事前の努力は、多くの生徒には見えていません。見えない努力に気づき、価値を認める視点を学級全体に広げます。
学級通信でこの話を伝えるコツ
- 見えない努力を取り上げる:目立つ場面だけを扱わない。
- 引き継ぎの意味を書く:作業以上の価値を示す。
- 学級全体への広がりで締める:一人の話で終わらせない。









