人間として、目に見える部分をよくすることは大切です。
でも、目に見えない部分によって、好かれたり嫌われたりすると思います。
もちろん、見た目がだらしない人に、目に見えない部分が美しい人は少ないのかもしれませんが・・・。
中学生にとって、見た目も大事ですが、目に見えない部分も大事にしてほしいと思っています。
つまり、心の部分です。
中学生に伝わるように、学級通信を書きました。
愛、思いやり、やさしさ、感謝、みらい…。
そういうものって目に見えません。
だけど、確かにあることを感じることができるものです。
ただ、同時に思うんですが、「大切なものは目に見えない」ってことを他人に伝えるのは「言葉」であったり、「姿」であったりするわけです。
人の心の中にある「やさしさ」のようなものは目に見えません。
手にとって、「ほら!」って出して見せることはできません。
でも、誰かからのやさしさを言葉や姿で感じることはありますよね。
「がんばれよ」だったり、「ありがとう」だったり、「あなたのことを応援してる」だったり。きっとあなたも感じたことがあるはずです。
本当に大切なものは目に見えないからこそ、
見えて聞こえている、言葉や姿をもっともっと大切にする
ことが必要なのです。
他人から何かしてもらったとき、私たちは自然に「ありがとう」と言います。
他人からの気遣いに対する感謝の言葉です。
「この世で最も不幸な人は感謝の心のない人である」と言われます。
何をしてもらっても、当たり前と思い、感謝の心がなければ、不平不足ばかり出て、幸せを実感することはできません。
感謝できる人が幸せなのであり、その感謝を「ありがとう」という言葉で表すと、相手も「喜んでもらえてよかった」とうれしくなります。
これを仏教では「自利利他」と言います。
自利とは自分の幸せ、利他とは他人の幸せ。
自分の幸せがそのまま他人の幸せになり、他人の幸せがそのまま自分の幸せになるということです。
「ありがとう」という5字は、不思議な働きがあります。
「有り難い」とは「有ることが難しい」ということで、めったにないことをいいます。
私たちは、一人では生きていけません。多くの人のおかげで生きています。
心の部分を成長させる。
多くの人から愛される人を育てる。
私の目標ですね。