成功する自然体験学習の計画と実践

はじめに

効果的な体験を提供するためには、計画と実践がしっかりしている必要があります。
この記事では、成功する自然体験学習の計画と実践方法について詳しく解説します。
適切な計画と実践により、生徒たちは自然と触れ合い、学びの深さを増し、環境への理解と関心を高めることができます。

自然体験学習の重要性

主な活動

  • 登山、自然散策
  • キャンプファイヤー
  • 学年レク

生徒の成長と発達

自然体験学習は、生徒の全人的な成長を促進します。
自然環境での活動は、身体的な健康を促進するだけでなく、問題解決能力や協力のスキルを育むのにも役立ちます。

環境教育の推進

自然と直接触れ合うことで、生徒は環境問題に対する理解を深め、環境保護への意識を高めることができます。
これにより、持続可能な未来を築くための重要な意識が育まれます。

教室では得られない学び

教室内の学習では体験できないリアルな感覚や経験を提供することで、生徒たちの学びはより深く、記憶に残りやすくなります。

役割分担と計画の立て方

役割分担

  • 運営・司会・・・・・・・当日の司会進行係
  • キャンプファイヤー・・・キャンプファイヤーの計画、運営
  • バスレク・・・・・・・・バスレクの計画、運営
  • 学年レク・・・・・・・・学年レクの計画、運営
  • 学習・・・・・・・・・・行先の事前学習、当日のバスガイド
  • しおり・・・・・・・・・しおり作成

生徒の出す案によって若干の変更はありますが、自然体験学習の主な役割は、上記の通りです。
このようなチームに分かれるように、教員と生徒をそれぞれ分担します。
全員が、どこかのチームに所属できるとよいです。

運営・司会

運営・司会チームは、自然体験学習の全般を担当します。
例えば、

  • 日程の作成
  • ルールの立案
  • 話す内容の原稿作成

などです。

日程の作成を担っているため、下記に記す、「キャンプファイヤー」や「学年レク」以外にも、生徒が必要と考える内容を付け加えても大丈夫です。
例えば、

  • オリエンテーリング
  • 星空観察

大まかな日程は、教師が立てるため、生徒の考えた案が全て通るとは限りません。
しかし、生徒の案を中心に、自然体験学習の日程を立てていくことで、生徒が作り上げた行事となっていきます。

キャンプファイヤー

キャンプファイヤーで主に行うことは、

※「歌」「ダンス」「レク」をクリックすると、詳細が書かれた投稿へ移動します

  • 火の神様への誓いの言葉
  • 学級ごとの出し物
  • ダンス
  • レク
  • 火(ライト)の舞

です。

そのために、キャンプファイヤーチームは、上記の内容を基に流れを考えたり、役割分担をしたりします。
準備の流れは、

  1. キャンプファイヤーの流れづくり
  2. 役割分担
  3. チームに分かれて立案
  4. リハーサル

です。
上記の順に、準備を進めていきましょう。

キャンプファイヤーを盛り上げるアイディア

キャンプファイヤーを盛り上げるためのアイディアは、

  • キャンドル作り
  • 星座観察
  • ナイトハイキング
  • ライトペインティング
  • 自然素材を使ったアート作り
  • ミニドラマの上演

があります。

HeatKeep

ファイヤー後に宿舎へ戻る道にキャンドルを道の両側に置くと、幻想的で盛り上がる雰囲気になるよ!

詳しくは、以下の投稿をご覧ください。

バスレク

バスレクチームは、バスレクの計画と、当日の運営を行います。

バスレクのアイディア
  • クイズ大会
  • 歌合戦
  • スカベンジャーハント
  • ストーリーテリング
  • マジックショー

バスレクについては、以下の投稿で詳しく紹介してあります。

学年レク

学年レクチームは、学年レクの計画と、当日の運営を行います。

学年レクのアイディア
  • 自然観察ウォークラリー
  • 自然素材を使ったアート活動
  • サバイバルゲーム
  • 野外料理体験
  • 自然の音を使った音楽作り
  • 肝試し

学年レクについては、以下の投稿で詳しく紹介してあります。

学習

学習チームは、行先の歴史的背景や、おすすめスポットを調べます。
そして、しおりに情報を記載したり、バスでクイズを出したりします。
バスガイドとして仲間に説明するのは、とても盛り上がります。

しおり

しおりチームは、各チームから集めた資料をまとめ、1冊のしおりを作成します。
記載する情報は、以下の通りです。

  1. 基本情報

    • 開催日時: 集合時間、解散時間を明記。
    • 場所: 宿泊施設や活動場所の詳細(住所、連絡先、地図など)。
  2. スケジュール

    • 日程表: 活動の流れや時間割。
    • 活動内容: 各活動の詳細説明(目的、内容、注意点など)。
  3. 持ち物リスト

    • 必須アイテム: 洋服、洗面用具、タオル、帽子、雨具など。
    • 推奨アイテム: カメラ、筆記用具、日焼け止めなど。
  4. 安全対策

    • 緊急連絡先: 主催者、宿泊施設、近隣の医療機関の連絡先。
    • 安全ルール: 移動時や活動時の注意点、緊急時の対応方法。
    • 健康管理: アレルギー情報や持病の有無についての事前確認。
  5. 行動ルール

    • マナーとルール: 自然環境を守るためのルール、他の参加者やスタッフとの協力の大切さ。
    • 禁止事項: 持ち込み禁止の物品や行動。
  6. 事前準備

    • 書類: 保護者同意書、健康調査票などの提出が必要な書類。
    • 事前学習: 参加前に知っておくべき知識や予備学習内容。
  7. 宿泊情報

    • 部屋割り: 宿泊する部屋やルームメイトの情報。
    • 施設案内: 宿泊施設の設備(食堂、シャワー、トイレなど)の利用方法。
  8. 食事

    • メニュー: 提供される食事の概要、アレルギー対応についての情報。
    • 持参食: 持参が必要な場合の具体的な内容。
  9. 各チームから集めた資料

    • キャンプファイヤー: キャンプファイヤーの流れや注意事項
    • バスレク: バスレクの内容や注意事項
    • 学年レク: 学年レクの内容や注意事項
    • 学習: 行先の歴史的背景やおすすめスポット。

問題が起こったら

自然環境は予測不可能な要素が多く、問題が発生する可能性も高いです。
例えば、天候の急変や生徒の体調不良、設備の不具合などが考えられます。
これらの問題は、生徒の安全と学習の質に影響を与えるため、教員は適切な対応策を知っておく必要があります。

事前準備

リスクアセスメント

自然体験学習を計画する際には、まずリスクアセスメントを行いましょう。
これは、潜在的なリスクを特定し、それに対する対策を講じるプロセスです。
天候の変化、野生動物、植物によるアレルギー反応など、様々なリスクを考慮します。

緊急時の連絡先リストの作成

緊急時には迅速な連絡が必要です。
そのため、緊急連絡先のリストを作成し、生徒や保護者、学校関係者と共有しておきましょう。
地域の医療機関や警察、消防署の連絡先も含めると安心です。

生徒への事前指導

生徒には事前に自然体験学習の目的や内容、安全に関する注意事項を十分に説明しましょう。
また、緊急時の対応方法についても指導しておくことが重要です。

必要な装備と準備物

適切な装備や準備物のチェックリストを作成し、事前に確認します。
天候に対応できる服装、必要な薬品、応急処置キットなどを用意し、常に持ち歩くようにします。

問題発生時の対応

天候の急変

天候が急変した場合は、安全な場所に避難し、天候が安定するまで待機します。
事前に天気予報を確認し、予備の避難計画を立てておくと良いでしょう。

生徒の体調不良

生徒が体調不良を訴えた場合は、直ちに応急処置を行い、必要に応じて医療機関に連絡します。
事前に生徒の健康状態を把握しておくことが大切です。

設備の不具合

設備に不具合が生じた場合は、速やかに代替手段を考えます。
例えば、調理器具が使えなくなった場合は、冷たい食事に切り替えるなどの対応が必要です。

野生動物との遭遇

野生動物に遭遇した場合は、無理に接触せず、安全な距離を保ちましょう。
事前にその地域に出没する動物について調査し、適切な対応方法を生徒に説明しておくと安心です。

おわりに

成功する自然体験学習は、計画と実践の両方がしっかりと整備されていることが重要です。
この記事で紹介したポイントを参考にして、充実した自然体験学習を計画し、生徒たちに豊かな学びの機会を提供してください。

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