はじめに
掃除当番の決め方や運営方法に悩んでいる学校の先生方へ。
本記事では、効率的な掃除当番の決め方と運営方法について詳しく解説します。
これにより、教室や学校全体が常に清潔であるだけでなく、学生たちの責任感や協力意識も高まります。
最後まで読むことで、すぐに実践できる具体的な方法とその効果を理解できるでしょう。
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掃除のポイント
掃除を指導する上でのポイント
掃除を指導する上での大切なポイントは、
- 担当生徒の役割分担を明確にする
- 何もすることがない時間を作らない
です。
この2つのポイントを意識して、掃除の仕方を教えていきましょう。
掃除を指導する上での教師の心構え
掃除を指導する上で、教師にとって大切なことは、
生徒と一緒に掃除をすること
です。
教師が実際に掃除をしていると、生徒の頑張っている様子に気づきやすくなります。
また、生徒にとっても、掃除をしながら注意してくれる教師の方が、ただ座っている教師に注意されるよりも納得しやすいでしょう。
教師が生徒の3倍動くことを意識して掃除をすれば、掃除の時間が乱れることはほとんどなくなるはずです。
掃除の時間の教師の動きと指示
学校によって異なる場合もありますが、多くの学校では教師が担当区域を割り振られ、そのエリアの掃除指導や安全確認を行うことが一般的です。
担当区域の安全確認が掃除の時間に行えますからね。
そのことを踏まえ、掃除の時間の教師の行動例として、
①担当区域で最も大変な場所を生徒と一緒に掃除する
②担当区域を回り、必要に応じて指示を出す
③最初の場所に戻り、生徒と一緒に掃除を続ける。
④生徒に掃除の振り返りをさせ、①の場所を掃除させる。
⑤戻ってきた生徒の掃除場所を確認し、必要があればやり直しをさせる。
※すべての掃除が終わった後は、最初に掃除した場所に戻り、生徒に手伝いをするよう伝えておきましょう。
振り返りはどのように行えばいいの?
昨日と比べてどうでしたか?と、生徒に聞いてあげればいいよ。
掃除をさぼる生徒への対応
掃除で大切なのは、さぼる生徒を見逃さない、認めないことです。
もし掃除をさぼっている生徒がいたら、すぐに声をかけて箒や雑巾を渡します。
そして、教師も一緒に掃除をしましょう。
また、ときを見て掃除の価値を生徒に伝えることも重要です。
掃除当番の効率的な決め方
掃除当番の決め方
当番の決め方は大きく2つあります。
- 座席で掃除場所を割り振る方法
- 掃除場所に担当を割り振る方法
です。
給食当番も、前述の二つと同じ方法を取ります。
座席で掃除場所を割り振る方法のメリット
座席に基づいて掃除場所を割り振る方法のメリットは、4月に割り振りと掲示物の作成を行えば、1年間スムーズに運用できる点です。
席替えのタイミングで掃除場所も変更されるため、生徒は混乱せずに掃除当番のシステムを運用できるでしょう。
また、様々な仲間と掃除をする機会が得られるほか、席の近い仲間と掃除を行うことができ、交流を深めることができます。
掃除場所に担当を割り振る方法のメリット
掃除場所に担当を割り振る方法のメリットは、前回掃除を行った生徒を割り振るローテーション表を作成することで、掃除の仕方を教える人がいるため、掃除がスムーズに行える点です。
また、全員が平等に掃除場所を割り振られることです。
この方法では、1年間を通して全員がすべての掃除場所を網羅することができます。
班で掃除場所を割り振る方法もあるね!
ローテーションするタイミング
掃除場所に担当を割り振る方法のメリットは、ローテーションのタイミングを工夫することで、生徒の成長を促せる点です。
同じ掃除場所を掃除する期間を長くとると、生徒は同じ仲間と同じ掃除道具を使って掃除をするため、掃除の仕方が分かりやすくなり、落ち着いて作業を進められます。
逆に、同じ掃除場所を掃除する期間を短くすれば、様々な掃除場所を経験することができ、幅広いスキルを身につけることができます。
年度当初は、生徒同士の関係がまだ薄いため、掃除場所のローテーションは遅めに設定するのが良いでしょう。
仲間同士の関係が深まり、生徒が安心して学校生活を送れるようになってから、掃除場所を変更するようにしましょう。
具体的には、4月の段階では1か月間ローテーションを行わず、固定の掃除場所で作業することをお勧めします。
5月以降は、2週間に一度掃除場所をローテーションすると良いと思います。
これにより、生徒は様々な掃除場所を経験しつつ、適度な期間で新しい仲間と交流することができます。
また、掃除当番表の割り振りを変えるのは、前期、後期と、年に2回でよいと思います。
1年間通して、同じ割り振りでも構いません。
HeatKeepはどちらの方法で、掃除場所を決めることが多いの?
座席で掃除場所を割り振る方法が多いよ!
掃除エリアの分担のポイント
細かな掃除場所の分担
生徒の掃除に対する意欲に応じて、掃除場所を細かく分担することがあります。
例えば、「教室・ほうき」といった役割を分けるだけでなく、「教室・窓側ほうき」「教室・廊下側ほうき」など、教室内でもさらに細かく範囲を決める場合があります。
このように自分の担当する場所が明確になることで、生徒はその場所に対して責任を持って掃除に取り組むようになります。
掃除の分担においても、当番活動と同様、一人一役の考え方が活かされます。
掃除の最後には、教師が生徒が掃除した場所を確認しましょう。
掃除が不十分であれば、生徒に声をかけたり、やり直しをさせることが大切です。
同じ問題が繰り返される場合は、その生徒と一緒に掃除をしてあげるとよいでしょう。
欠席者がいたときの対応
欠席者の代わりにどのようにするのか、あらかじめ考えておきましょう。
方法としては、
- 代わりの人を考えておく
- 欠席者の場所は掃除をしない
の2つがあります。
掃除場所や欠席の人数によって対応は異なる場合が多いですが、事前にどのようにしたらよいのか考えておくと、混乱は少なくなります。
私は、欠席者の場所は掃除はしないという方法をとることが多いです。
しかし、気が付いた生徒が、自然と欠席者の場所の掃除をしてくれます。
おわりに
効率的な掃除当番の決め方と運営方法を実践することで、学校全体が清潔で快適な環境になります。また、生徒たちの責任感や協力意識が育まれ、全体のモラル向上にも繋がります。
本記事で紹介した方法を取り入れ、ぜひ効果を実感してみてください。
掃除当番の運営がスムーズになることで、教育活動に集中できる時間も増え、生徒たちの成長にも繋がるでしょう。