
あなたは、得意なことと不得意なことのどちらを高めたいと思いますか。
得意なことを伸ばして、どこかの分野が尖った人になりたいですか。
それとも、不得意な分野を伸ばし、バランスの良い人になりたいですか。
多くの人は、不得意な分野を伸ばして、バランスのよい人になろうとします。
もちろん、入試では不得意な教科を伸ばした方が有利です。
テストは、100点という上限が決まっていますから、100点を取ることができる教科を勉強するより、50点しか取ることができない教科を勉強した方が、合計得点は上がるからです。
だから、何事も勉強と同じように考えてしまい不得意なことを伸ばそうとします。
しかし、社会に出れば、求められるのはあなたの得意なことです。
あなたの得意なことが尖っていれば尖っている分だけ、周りから必要とされます。
逆に不得意な部分は、他の仲間が補ってくれます。
あなたの不得意な部分のスペシャリストが、あなたの代わりに仕事をしてくれます。
だから、社会があなたに求める能力は、あなたの得意なところだけでよいのです。
そのため、あなたは得意なことを伸ばす努力をした方が、社会に出たときに活躍できます。
しかし、私の得意なことがわからないという人が、数多くいます。
なかなか得意なことを見つけることは難しいのです。
では、どうやったら得意なことがわかるのでしょうか。
それは、好きなことを考えてみることです。
あなたは、休みの日に何をしていますか。
時間が無限にあったら何をし続けることができますか。
ゲームですか。それとも勉強ですか。
一人一人違ってくると思います。
そして、24時間そのことをし続けられるか想像してみましょう。
また、他人から非難されてもし続けられるか考えてみましょう。
24時間やり続けても、周りから非難されても継続できることが、あなたの得意なことに結びついてきます。
そして、好きなことを考える上で大切なことがあります。
それは、多くの世界を知ることです。
例えば、1日の生活が、朝から夕方まで学校で過ごし、家に帰ってゲームばかりやっている人がいたとしましょう。
その人の世界は、学校で学んだこととゲームしかありません。
つまり、好きなことを考える上で、数種類しか選択肢がありません。
しかし、ある人は、朝から夕方まで学校で過ごし、家に帰った後、習い事やボランティア活動に参加したとしましょう。
そして、土日には、趣味をしたり、新しいことにチャレンジしたりします。
すると、ある人の世界は広くなり、好きなことを数十種類、いや数百種類から選ぶことができます。
選択肢が多ければ多いほど、どれが自分に合っているか悩むことができ、結果として自分の好きなことを見つけられるはずです。
中学生は、多くのことに挑戦できる時期です。
新しいことを始めたり、多くのことに挑戦したりしてみましょう。
そして、あなたの世界を広げ、好きなことを仕事にできる職業に将来就きましょう。
得意を伸ばす戦略的な視点
テストに上限があるように、努力にも限られた時間があります。苦手を平均点にする努力より、得意を伸ばす努力の方が、結果として大きな武器になります。
テストの上限が教えてくれること
100点が上限のテストでは、苦手教科をどれだけ頑張っても得意教科を超えることはできません。この構造を理解することが、努力の配分を考えるきっかけになります。
視野を広げて可能性を見つける
好きなことを仕事にするには、狭い世界だけを見ていては選択肢が限られます。視野を広げることで、好きなことと社会のニーズが重なる場所を見つけやすくなります。
私が2年生の担任をしていた年は、生徒会のボランティア企画のあと、「人のために夢中になれること」を問いかける学級通信を書きました。好きなことを見つける年にしてほしい、という号です。一部だけ紹介します。
学級通信より|2年生・7月|3年間で1,000枚以上のうちの1枚
「人のためになることで夢中になれることは?」
担任のことば:「仕事とは人を幸せにするもの。世界は仕事のおかげで成り立っています。」
休日に行われた生徒会のボランティア企画に、2年生がたくさん参加した週の号です。地域の花を植えるプランターを、自分たちの手で一から作りました。日記には「地域の人とのつながりを感じた」と書かれていました。担任は、2時間ほどで作ったプランターの花を、これから何千、何万の人が見て笑顔になると書き、「あなたは、8時間も10時間も、人のために夢中になれることはありますか」と問いかけました。来年の進路選択に向けて、2年生は好きなことや得意なことを見つける年にしてほしい、と伝えました。
この号から使えること:ボランティアや行事の体験を、そのまま進路やキャリアの問いにつなげると、2年生の「中だるみ」の時期にも目標が生まれます。
4月の初日から100号分をまとめた「学級通信100号」は、公式LINEで無料でお届けしています。
学級通信でこの話を伝えるコツ
- 上限という構造を説明する:具体的に示す。
- 苦手を否定しない:配分の話として書く。
- 視野を広げる方法を示す:抽象論にしない。









