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合唱コンクールへとは?
学校行事に合唱コンクールというものがあります。
どうして合唱なのでしょう。
どうして歌なのでしょう。
教師が理解していなければ、生徒が理解できるわけがありません。
合唱コンクールの価値を伝えるのが、教師だからです。
以下に、私の持論ですが、合唱コンクールの価値を学級通信に綴りました。
学級通信に込めた合唱コンクールへの思い
行事は、成長がともなってこそ価値があります。
合唱コンクール当日に、きれいな声で歌う。
賞をとる。
それは、目標であって、目的ではありません。
いくら賞を取ろうと、成長がともなっていなければ、合唱コンクールは、まったく価値のない行事になってしまいます。
また、歌をうまくするだけなのであれば、将来合唱部に入ればよいだけの話です。
賞をとることや歌を上手に歌うことはあくまで目標であって、合唱コンクールの目的は、『成長』の一点だけです。
では、合唱コンクールで得られる成長とは、いったい何なのでしょうか。
それは、
〇自分を表現する喜びを感じること
〇努力すれば、必ず上達できると実感すること
です。
合唱は芸術です。
人によって解釈が違ってきてもよいものです。
伝えたい思いが違ってきてもよいです。
同じ曲を歌ったとしても、歌い手によって観客に伝わる感情は、違ってきます。
曲をどう解釈し、何を伝えたいのかは、学級で話し合ってつくっていくものです。
そして、伝えたい内容を心にえがき、様々なことを頭に思い浮かべ表現することで、幸せを感じられるのが合唱コンクールです。
だからこそ、合唱コンクールで涙を流す人が現れるのです。
また、合唱は、スポーツと違い、努力の形がすぐに表れます。
一生懸命努力している学級と、そうでない学級では、素人から見てもすぐにわかります。
『努力は、必ず成長へとつながる』という人生の原則を実感させてくれるのが、合唱コンクールです。
以上の2点が、私が考える合唱コンクールの目的です。
だからこそ、曲決めの段階から大事なのです。
曲決めとは、あなたが選んだ曲で、観客に何を伝えたいのか。
あなたが、何を大事にしたいのか。
を、学級の仲間に伝えられる場であるのです。
つまり、曲決めの段階から、『自分を表現する』という合唱コンクールの目的においては、もう始まっているのです。
賞状だけもらうような合唱コンクールにはしたくありません。
あなたの成長がともなった合唱コンクールをつくっていきたいです。