先週、応援合戦の練習を見ていると感動してきました。
あなたたちの踊りは難しい。
入場からヒナーレまで、ほぼ踊りだけで構成されています。
きっと、覚えることがたくさんあったことでしょう。
その難しさを知っているからこそ、あなたの頑張ってきた努力がわかります。
仲間の思いに応えて練習してきた日々を思い出します。
今まで練習を積み重ね、成長した姿に感動しました。
それと同時に、3年生の苦労も感じました。
踊りが多いということは、3年生が、振り付けを考えるために多くの時間を費やしたということです。
また、踊りが難しいということは、教えることが難しいということです。
演舞を教えてくれた3年生に感謝だね。
人は、何に感動するのか。
それは、
一生懸命な姿に感動
します。
高校野球がよい例でしょう。
どうして甲子園は人気があるのでしょうか。
野球のうまさだけで言えば、プロ野球の方が断然上です。
しかし、甲子園に足を運ぶ人は多いです。
それは、一生懸命な姿を応援したいと思うからです。
高校野球では、明らかにアウトになるとわかっていても、一塁ベースにヘッドスライディングをすることがあります。
試合で負ければ、涙を流しながら土を集める選手の姿があります。人々は、その一生懸命な姿に感動するのです。
体育祭は、どうしても運動能力によって結果が左右されてしまいます。
しかし、体育祭は結果によって価値が決まるわけではありません。
あなたが周りに何を与えることができたのか。
そして、あなたが何を得ることができたのかによって、体育祭の価値が決まります。
勝ち続けることは難しいです。
必ずどこかで負けるときがきます。
対戦相手によって勝ったり負けたりすることもあります。
負けないためには、「最強」になるしかありません。
しかし、「最強」になることができるのは、1番のみです。
「最強」の他に、『無敵』という言葉があります。
『無敵』とは、負けないことではありません。
『無敵』とは敵がいないことです。
最初から敵なんていません。
あなたの周りには、共に汗を流してきた仲間がいます。
そして、あなたと一緒に競技に出る高め合う仲間がいます。
つまり、
『無敵』とは、相手に勝つことではなく、高め合える仲間をつくること
です。
今日は、あなたの一生懸命な姿を見せましょう。
嬉しかったら飛び跳ねて喜べばいいです。
悔しかったら涙を流せばいいです。
そして、仲間を応援し、相手を認め、自分も認め、絆を深めていけばいいのです。
そんな体育祭が周りに感動を与え、あなたにすてきな宝物を残してくれるでしょう。
あなたに敵はいないです。
あなたの周りにはすてきな仲間がいます。
そのすてきな仲間と共に体育大会を築き上げましょう。