あなたは、噂を聞いたらどうするでしょうか。
他の人に伝えるでしょうか。
それとも、あなたは他の人に伝えないでしょうか。
よい噂なら広げてもよいですね。
仲間がよい行いをしたのであれば、仲間に伝えることで、よい行いをした人の自信が高まるかもしれません。
しかし、悪い噂は広げない方がよいです。
悪い噂を広げると、必ず誰かが傷つきます。
さらに、その噂はなかなか消えません。
悪いことに噂は広がるほど、さらに悪い噂へとなっていきます。
よい噂は広げてもよい。
しかし、悪い噂は広げない方がよい。
誰もがわかっていることです。
しかし、人は、弱い生き物で、よい噂は広げようとせず、悪い噂は広げようとします。
誰かを喜ばせるのではなく、悲しませる選択をしてしまいます。
しかし、悪い噂を広げている人も、悪いことをしているといった自覚はありません。
逆に、よかれと思って広げていることが多いです。
例えば、AさんとBさん、Cさんの3人がいたとしましょう。
AさんとBさんがある日遊びました。
そして、AさんがBさんに「実はCさんのことが少し苦手なんだよね・・・」とBさんに相談したとします。
BさんはCさんと仲がよいため、BさんはCさんによかれと思って「AさんはCさんのこと嫌いって言っていたよ」と伝えます。
Bさんは、きっとCさんの気持ちを考え伝えたと思います。
しかし、結果として、Cさんを傷つけます。
また、AさんはBさんを信頼して、Bさんに伝えたにもかかわらず、BさんはCさんに伝えてしまっています。
さらに、「苦手」という言葉を「嫌い」という言葉に変えて伝えてしまっています。
つまり、BさんはAさんを裏切り、Cさんを傷つけてしまう結果を招いてしまうのです。
では、どうしたらBさんはよかったのか。
それは、Aさんの気持ちに寄り添ったり、AさんにCさんのよさを伝えたりするとよいでしょう。
人は、全員の仲間と仲良くすることはできません。
気が合う仲間もいれば、気の合わない仲間もいるはずです。
だから、Aさんも特に、気持ちが落ち込むこともあることでしょう。
だから、BさんはCさんの話に乗っからずに、Aさんの気持ちに寄り添ってあげればよいのです。
それが、Aさんへの思いやりです。
そして、Cさんへの気遣いです。
または、AさんにCさんのよさを伝えましょう。
Aさんの話を聞き、CさんにAさんがCさんの悪口を言っていることをBさんが伝えることは、優しさではなく、勇気がないだけです。
本当に、Cさんのことを思っているのであれば、AさんにCさんの魅力を伝えているはずです。
それが、優しさです。
だから、BさんがCさんに悪口を伝えることは、優しさではなく、Bさんに勇気がないだけです。
中学校は、様々な人間関係を学ぶよい場です。
相手を思いやる対応を学んでいきましょうね。