言葉の意味を一つにしていくのが話し合い

日記には、「こんな学級にしたい」という思いが、ばーっと書かれています。

中には欄外にはみ出すくらいの文量で書いてくる人もいます。

きっとそれだけ学級づくりへの期待ややる気が満ちあふれているのでしょう。

理想に近づけるように、一人一人が動けるといいね。

そして、やはり言葉の捉え方に一人一人差異があります。

例えば、「笑顔」という単語をとっても、「明るさ」なのか「居心地のよさ」なのか、「お笑い」なのか、「安心」なのか・・・と、「笑顔」という言葉だけでも、一人一人が求めているものは違います。

同じ言葉を使っているつもりでも、考えていることは違うと言うことです。

「笑顔」以外でも同じです。

「平和」であったり、「先頭に立てる」であったり、一人一人考えていることや捉え方が違うでしょう。

その言葉の意味や思いを共通のものにしていくのが話し合いです。

だから、話し合いとは、

言葉を同じにするのではなく、思いを同じにしなくてはいけません

話し合いは、言葉を聞くことはもちろん、話し手の思いや気持ち、願いを受け止めなければいけません。

そして、仲間の思いや気持ち、願いを自分自身の思いや気持ち、願いとすり合わせ、より高い価値に作り上げていくことが話し合いです。

話し合いに答えはありません。

「挑戦」も大切だし、「優しさ」も大切だし、「平和」も大切だし、「意見の出し合い」も大切だし、「自分」も大切だし、「仲間」も大切だし・・・。

大切なことは山ほどあります。

そして、大切なもの同士での対立や葛藤もあります。

だから、話し合いは難しいんです・・・。

しかし、学級としての「目標」が定まると道が敷かれます。

個々に歩んでいく小さな道ではなく、仲間と共に歩んでいける大きな道が敷かれます。

それが、級訓です。

けっして「級訓」は飾りなのではなく、志を一つにする道しるべです。

そして、その道しるべは、話し合いのときが、重要です。

今のところ、共通している願いは、

『卒業式のときにこのクラスでよかったと思える学級をつくりたい』

ということです。

 今後、級訓を決める時間が用意されています。

一人一人が学級に対して願いをもち、仲間の願いを受け止め、「この学級だからこそ」という級訓を練り上げてください。

それまでに、自分の考えを明確にしておこうね!

 

あと、日記に多く書かれていたことは、

発言を頑張れた

ということ。

発言には様々なメリットがあります。

自分の思考を確かなものにすること。

仲間の思考を促すこと。

考えだけではなく、熱意ややる気も相手に伝えられること。

アウトプットすることで知識が定着しやすいこと。

など、多くのメリットがあります。

以上のことは「発言」をするといったことの価値のほんの一部でしかありません。

「発言をする」というだけでも様々な価値があります。

ただ伝えておきたいこと。

発言は、自分のためにもなる 仲間のためにもなる

ということです。

発言は仲間に与える行為です。

小さな行動が大きなメリットをうみます。

1日1日、積み重ねていけるといいですね。

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