行事は、日常が出る。
だから、行事だけ頑張ろうとしても日常という基盤がなければ、行事は成功しない。
例え、思うような結果が行事で得られたとしても、結果しか残らなければ、行事としての価値はない。
賞状はただの紙切れになってしまう。
行事までの過程によって、賞状に価値が出てくるのである。
先週の体育祭に向けての練習、素晴らしかった。
昼休みに誰よりも早く準備をし、練習を始めていた。
それができたのは、初めて出会う仲間と4月から共に築き上げた日常があったからである。
体育祭が成功するかどうかは、4月から始まっていた。
3年生へ激を送るため、リーダーを中心に壮行会の練習を必死になって行った。
毎日の昼休みを2年生の思いに応え、3年生にエールを送るため練習に打ち込んだ。
さらに、委員会活動や係活動。
常時活動以外に、学級を成長させるために様々な企画を生み出した。
他にも、あなたたちが誇れることは数多くあるだろう。
誰よりも仲間の思いに応えて頑張ったあなたがいた。
誰よりも仲間のために動いたあなたがいた。
だから、あなたにはきっとわかる。
仲間に言葉が伝わることの安心や喜び。
仲間と共に汗を流す楽しさ。
仲間の期待に応えることの美しさ。
それらを誰よりも感じているあなただからこそ、先週のような練習ができたに違いない。
最優秀賞を勝ち取るためには全校で一番練習をするしかない。
どんなことでも、費やした時間によって結果は左右する。
大会で優勝したいのであれば、一番練習をすればよい。
全国大会で優勝したいのであれば、全国で一番練習をすればよい。
質や効率などは、後から考えればよいのである。
質や効率を考えることに逃げていては、結果は出ることは難しい。
結果を出すためには、時間を費やす覚悟が必要なのだ。
あなたは頑張っている。
あなたの様子をそばで見てきた私は自信をもって言える。
あなたは、誰よりも努力してきた。
3年生やリーダーの思いに応えて誰よりも時間をかけて練習してきた。
だから、あなたは自信をもって言えばよい。
3年と共にてっぺんを目指してきたと!
努力して結果が出ると自信になる。
努力せず結果が出ると驕りになる。
努力せず結果も出ないと後悔が残る。
努力して結果が出ないとしても経験が残る
山里亮太
あなたは、体育祭をもうすでに成功させている。
体育祭は、結果を目指すことは大切であるが、結果を得ることがすべてではない。
体育祭を通して、あなたが何を学び、何を得たのかが最も大切なのである。
多くの時間を費やしてきたあなたは、体育祭の結果がどうであれ、自信や経験を得るはずだ。
体育祭まで、残り1週間。
行事までの過程を大切にしてきた者が、体育祭の成功をつかむ。
さらに、学級の力を上げていきたい。