
はじめに
私の息子は、プロ野球選手になるという大きな夢を抱いています。
その夢を実現するためには、どれほどの努力と練習が必要なのでしょうか。
調べたところ、明確な情報は見つかりませんでした。
そこで、息子の成長記録を基に、プロ野球選手になるためには、どのような練習が必要で、どのくらいの練習量が必要かを紹介したいと思います。
この記録が、同じ夢を持つ他の方々の参考になれば幸いです。
もし息子がプロ野球選手になることができなかった場合、それ以上の練習量が必要であると考え、参考にしていただきたいです。
一日のスケジュール
| 6時 | 起床 |
| 7時 | バッティング練習 |
| 7時30分 | 登校 |
| 16時 | 宿題 |
| 17時 | 野球の練習 |
| 18時 | 入浴 |
| 19時 | ストレッチ |
| 19時10分 | 休憩 |
| 20時 | 就寝 |
毎日、上記のような生活をしています。
お子さんが「肩が痛い」「肘が痛い」と言ったら病院へ連れて行く。ふつうは、それで正しいはずです。
ところが野球の場合、それでは間に合わないことがあると知りました。成長期の肘の障害には、かなり進むまで痛みが出にくいタイプがあるからです。
この記事では、痛みが無い時期にこそ肩と肘を診てもらうという習慣について、その理由と、検診で実際に何をするのか、そして「教わったストレッチが続かない」問題をどう解決したかまでをまとめます。動画版もあわせてどうぞ。
結論:痛みが無い日にこそ、行く
先に結論を3つにまとめます。
- 痛みが無くても、年に一度くらいは肩と肘を診てもらう
- そこで見つかるのは、多くの場合けがそのものより体の偏り
- 教わったストレッチを、その日で終わらせず日課に組み込む
この3つは切り離せません。診てもらうだけでは何も変わらず、日課にして初めて意味が出ます。

なぜ、痛みを待ってはいけないのか
成長期の肘の障害は、痛む場所によって内側・外側・後ろに分けられると説明されています。このうち問題になりやすいのが外側のタイプです。
症状が出るのが遅い
肘の外側で、骨とその表面の軟らかい部分がはがれてくる状態(離断性骨軟骨炎と呼ばれます)は、内側のものに比べて症状の発現が遅いとされています。さらに進行するまで痛みを伴わないことが多いため、痛みを主訴に受診した時点では診断が遅れている、というケースが少なくないと紹介されています。
つまり、痛みは「けがの入口のサイン」ではなく、けっこう進んだあとに出る合図になることがある、ということです。ここが、私にとっていちばんの発見でした。
早いか遅いかで、その後が変わる
進んだ状態で見つかると手術が必要になることもあるとされています。反対に、早い段階で見つかれば、投げるのを休むことで治ることが多いと説明されています。同じけがでも、見つかるタイミングで話がまったく変わってしまう。
そして、症状が乏しい段階のものを見つけるには超音波(エコー)検査が有用だとされています。外から見て分かるものではない、ということです。

検診では、こんなことをする
地域によっては、少年野球の子どもを対象にした野球肘検診が行われています。内容は実施団体によって差がありますが、紹介されている流れはおおむね次のとおりです。
- 問診(医師が、投球数や痛みの有無、ポジションなどを聞く)
- 肘の超音波(エコー)検査(見つけにくいタイプのチェック)
- 肩と肘の関節可動域、下半身の柔軟性のチェック
- 理学療法士によるストレッチ指導(その子の硬いところに合わせて、その場で教わる)
- 投球フォームや体のケアについての助言
ポイントは、検査だけで終わらないところです。「今のあなたはここが硬いから、この運動を」と、その場で具体的に渡してもらえる。ここが、家庭にとっていちばん持ち帰る価値のある部分だと感じています。
お住まいの地域で実施されているかどうかは、チームの連絡や自治体・整形外科のお知らせで見かけることがあります。見つからない場合も、スポーツ整形を扱っている整形外科で相談すれば近いことをしてもらえます。

見つかったのは「けが」ではなく「偏り」だった
わが家も、痛みが無い時期に肩を診てもらったことがあります。結果は、けがはなし。ほっとしました。
そのかわりに見つかったのが、体の左右の偏りでした。
- 肩甲骨の高さが、左右でちがっている
- ある筋肉だけが、はっきり硬くなっている
本人はまったく気づいていません。痛くもかゆくもないからです。親が外から見ていても分かりません。この段階で分かるというのが、痛みが出る前に行くいちばんの価値だと思っています。
偏りは、そのまま放っておけば、いずれどこかに負担として出ます。逆に言えば、今のうちに分かれば、ストレッチで整えるという打ち手が残っている状態です。

家でできる3つのチェック
検診の代わりにはなりませんが、家でも見られることがあると紹介されています。見るのは左右差です。
① 肘が、反対側と同じくらい伸びるか
両腕をまっすぐ前に伸ばして、投げるほうの肘が反対側と同じところまで伸びるかを見ます。投げるほうだけ、わずかに曲がったままになっていないか。
② 手のひらが真上を向くか
腕を前に出した状態から、手のひらを真上まで返せるか。ここも左右で比べます。
③ 両肘を合わせて上げたとき、肘が鼻より高くなるか
体の前で両肘を合わせたまま、そのまま腕を上げていきます。肘が鼻より高い位置まで来るか。
大事なのは、これは診断ではないということです。左右差があったから即けが、という話ではありませんし、差が無いから安心という話でもありません。
それでも家庭で見る意味はあります。予防のためにはその場かぎりの一回の測定より、時々見て変化を追うことが重要だとされているからです。一年に一度の検診と、家でときどき見る目。この2つが組み合わさると、変化に気づける確率が上がります。

いちばん抜けやすいのは「教わったあと」
ここからが本題かもしれません。
検診で教わったストレッチは、その日はやります。翌日もやります。ところが一週間もすると、気づけばやらなくなっている。わが家も、何週間もやっていない時期がありました。
効いたのは、次の3つでした。
練習メニューの一項目として、紙に書いてしまう
「時間があったらやろう」では、何週間でも先送りになります。逆に、その日のメニューの一行に書いてしまえば、その日のうちに終わります。ストレッチを練習の後回しではなく、練習の一部として扱うということです。
数を増やさず、まず1日ひとつ
教わった運動を全部やろうとすると、それだけで気が重くなります。まず1つだけ。続いたら足す。ここは焦らないほうが結果的に長く続きます。
すでにある日課の後ろにくっつける
お風呂上がり、歯みがきのあと、寝る前。新しい時間をつくるより、すでに毎日やっていることの後ろに付けるほうが定着しました。体も温まっているので、タイミングとしても悪くありません。

肩と肘だけを見ない
ストレッチというと、どうしても肩と肘に目が行きます。ただ、投げる動作は全身運動です。
障害の予防には、肩関節・肘関節・体幹・下半身の柔軟性が重要で、その機能を高い状態に保つことが予防につながると説明されています。股関節や体の幹が硬いままだと、そのぶんの負担が肩と肘に回ってくる、という見方です。
肘まわりに限れば、前腕の手のひら側と手の甲側、どちらの筋肉ものばしておくのがポイントとされています。また、練習前後のストレッチはすべての障害予防の意味で大切で、肩・肘のストレッチは必ず行いましょう、とされています。

これは我慢させない、という線
ここまでは「痛くないうち」の話でした。一方で、はっきり止めたほうがいい合図もあります。
- 投げるたびに肩や肘が痛む
- 痛みをかばってフォームが変わっている
- 動いていないときも痛む
この段階では、続けさせる理由はひとつもありません。とくに3つめまで来ると、復帰までに時間がかかります。
そして忘れたくないのが、「痛い」と言えたこと自体をまず認めることです。「痛いのは成長している証拠」という言い方をしてしまうと、次から言わなくなります。早く言える家庭ほど、無理を重ねずに長く続けられます。練習を止めて、専門家に相談してください。

今日からできる3つのこと
- オフの時期に予約を入れる。痛くなってから探すより、大会が落ち着いた時期に「定期点検」として入れるほうが現実的です。シーズンの区切りに固定してしまうと忘れません。
- 教わった内容を紙か写真で残す。その場では覚えた気になりますが、人は忘れます。ストレッチの形と回数だけでも残しておくと、二週間後の自分が助かります。
- すでにある日課の後ろにくっつける。新しい習慣を「新しい時間」で始めない。これがいちばん効きました。

まとめ:点検も、練習の一部
- 痛みは、けがの入口ではなく進んだあとに出ることがある。だから痛みを待たずに診てもらう
- 見つかるのは、けがそのものより体の偏り。そこが分かることに価値がある
- 教わったストレッチは、日課にして初めて効く
うまくなるための練習と、けがをしないための点検は、別の話に見えて同じ線の上にあります。投げられる状態を保つことが、いちばん確実な上達の土台だからです。
点検も、練習の一部。そう考えると、予約を入れる気になります。

※この記事は診断や治療の説明ではありません。検診の内容や実施状況は地域によって異なります。痛みや体調の不安があるときは、我慢させずに専門家へご相談ください。









