はじめに
教員として、11月の学級経営には特別な注意が必要です。
日常生活と行事を通じた学びと成長をどのように連携させ、子供たちの総合的な成長を促進するかが大切です。
これらの視点を持つことで、子供たち一人ひとりの成長を最大限に引き出し、11月だけではなく、今後の学級経営をより効果的に進めることができます。
この記事を読み終えた時には、11月の学級経営における教員の役割と目指すべき成果についての深い理解を得られるでしょう。
また、具体的なプランを持って、明日からの学級経営に活かすことができます。
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11月の学級経営の特有の課題
行事後の無気力
10月や11月に体育祭や合唱コンクールなどの行事が実施される学校が多いです。
生徒たちは行事に向けて一生懸命準備をし、達成感を味わいます。
しかし、その達成感が一段落すると、次に何を目指すべきか分からなくなり、燃え尽き症候群に陥ることがあります。
この状態では、モチベーションが急激に低下し、無気力感が生まれます。
大規模な行事の準備や実施には、多くのエネルギーが必要です。
生徒たちはその過程で精神的・身体的に疲労し、行事が終わるとその疲労が一気に現れます。
この疲労感が無気力感を助長します。
合唱コンクールが終わり、今日はゆっくりとした1日を過ごしました。
朝もゆったりしていて、休み時間も少し手持ち無沙汰で、なんだか寂しい気持ちにもなりました。
でも、少しほっとして気が緩みすぎていたかなとも思います。先生方から「最優秀賞を取ったからには、日常生活でも学年で一番を目指しなさい」と言われた通り、これからは普段の行動も大切にしたいです。
今日は、合唱コンクールの準備期間にはできていた「日記を早めに書くこと」や「周りを見ること」が、少しおろそかになってしまっていました。
このまま最優秀賞を取って満足して、日常の姿勢がだめになってしまったら、1ヶ月かけてあれだけ頑張った意味がなくなってしまうように感じます。少し休んでリフレッシュしたら、気を引き締めて、月曜日からまた頑張っていきたいと思います。
合唱コンクールの成果を、日常生活にも活かせるようにしていきたいです。生徒の日記
ルーチンの崩壊
行事期間中は通常のルーチンが崩れることが多く、その後の再適応に時間がかかります。
行事後は、再び、日常生活のリズムを取り戻す必要があります。
11月の学級家瑛の解決策
11月の学級経営でのポイント
11月の学級経営でのポイントは、
- リーダーの活躍の場の設定
- 新たな目標の設定
- 日常生活の再構築と向上
です。
そのために、必要なことを紹介していきます。
行事を通じた成長と日常生活の向上
行事による成長の効果
行事を通じて生徒たちは、協力することの大切さ、リーダーシップの重要性、自己効力感の向上など、多くのことを学びます。
これらの経験は、生徒たちの自己肯定感を高め、日常生活においても自発的に行動する力となります。
成長したリーダーの役割
行事後、成長したリーダーたちが中心となり、学級の運営に取り組むことが重要です。
掃除や給食当番活動、委員会活動など、日常生活のさまざまな場面で目標を設定し、リーダーを中心に活動することで、学級全体の向上を図ります。
リーダーを中心に学級運営をする方法
目標設定
掃除や給食当番など、日常の活動に対して具体的な目標を設定します。
例えば、「毎日教室を清潔に保つ」「給食の時間をより効率的にする」といった目標です。
リーダーたちがこれらの目標を設定し、全員がその達成に向けて努力します。
役割分担
各活動において、リーダーが中心となり役割分担を行います。誰がどの役割を担うかを明確にし、全員が自分の役割に責任を持って取り組むことが大切です。
リーダーは、他の生徒のサポート役となり、必要に応じてアドバイスや指導を行います。
定期的な振り返り
定期的に活動を振り返り、目標の達成度や改善点を話し合います。
この振り返りの時間を通じて、リーダーシップのスキルや協力の大切さを再確認します。
リーダーだけでなく、全員が意見を出し合うことで、より良い学級運営を目指します。
11月の学級経営における教員の役割
生徒のモチベーション向上
行事後の無気力感に対処する
行事が終わった後の無気力感に対処するためには、新たな目標を設定し、生徒たちのモチベーションを再び高めることが重要です。
また、行事後、教員の役割はできるだけサポートに徹し、生徒たちが自律的に学級を運営できる環境を整えることです。
- 新たな目標の設定: 行事後には、新たな学習目標や次の行事の準備などを提示し、生徒たちが次に向かうべき目標を明確にします。
- 小さな成功体験の積み重ね: 短期間で達成可能な目標を設定し、生徒たちに成功体験を積ませることで、モチベーションを維持します。
生徒に気合いを入れることも、効果的な指導方法の一つです。
昨日、無事に文化祭が終わり、今日はほぼ通常の授業に戻りました。
授業の最初には、いくつかの先生方からほぼ同じ趣旨の話がありました。内容を簡単にまとめると、「行事の時だけ頑張るのではなく、日常の学校生活でも頑張ることが大切だ」ということでした。たとえば掃除や給食の時間もそうです。掃除を真剣にやれば、他のクラスの生徒も「やっぱり1年1組はすごいね」と評価してくれるでしょう。
しかし、適当にやっていると「こんなクラスに負けたの?」とがっかりされるかもしれません。
だから、日常の行動からしっかり取り組むことが大事だと言われました。確かにその通りだと思います。
そして、実際に1年1組はそのあたりのことはきちんとできています。私の担当している教室掃除では、ほとんどの人が無駄話をせずに取り組んでいますし、給食も最近はほぼ完食しています。
今日の給食準備も、目標より1分早く終えることができました。
ですから、掃除や給食についてはよくできていると思います。ただ、1つだけ改善すべき点があります。それは「授業態度」です。
数学の授業のときに〇〇先生から「1年1組はうるさい」と言われてしまうことがよくあります。
掃除や給食の様子は他のクラスの生徒も見る機会がありますが、授業中の態度は基本的にクラスのメンバーと教科の先生しか見ていません。
だからといって、授業中に注意を受けるような態度をとってよいわけではありません。行事だけでなく、日常の学校生活も一生懸命に取り組み、「どう見ても、どこから見ても良いクラス」と評価されるような1年1組にしていきたいと思います。
生徒の日記
今日、たくさんの先生方から「最優秀賞を取ったからには、日常生活でもしっかり頑張りなさい」と言われました。
「合唱で最優秀賞を取ったのに、日常の態度が伴わなければ、『合唱だけがんばったクラス』と思われてしまうよ」とも言われましたが、確かにその通りだと思います。先生方のおっしゃる通り、今回の合唱コンクールを通して、クラスのみんなも少しずつ成長し、変わったはずです。
ですが、その変化が日常に反映されなければ、せっかくの最優秀賞も「ただの紙切れ」になってしまいます。私は、こう思っています。
「1年1組は、合唱コンクールで最優秀賞を取っただけじゃない。給食の準備もいつも早いし、掃除も一番きれいで、本当にすごいクラスだ!どんなことをやっても1年1組にはかなわない!」と他のクラスからも評価されるようになりたいです。また、先生方から「これからもっと他のクラスにライバルとして見られるようになるよ」と言われ、ますますやる気が湧いてきました。
これからは、行事のときだけでなく、日常生活でも一つひとつのことに全力で取り組みたいと思います。
そして、日々の積み重ねの中で、クラスのみんなとの絆がもっと深まっていくといいなと思います。生徒の日記
サポートとフィードバック
生徒たちが自律的に動くための環境を整え、必要に応じてフィードバックを行います。
リーダーに対しては、指導のポイントをアドバイスし、困難な状況に対処するためのスキルを教えます。
観察と介入
学級の様子を観察し、必要な場合にのみ介入します。
生徒たちが自分たちで問題を解決する力を養うため、教員は過度に介入しないように心がけます。
環境づくり
自浄作用のある学級を目指すための環境づくりを行います。
具体的には、自由に意見を出し合える場を提供し、リーダーを中心に学級全体が協力できる雰囲気を作ります。
合唱コンクールが終わって、もう少しで一週間が経とうとしています。
最近は、クラス全体の課題の提出率も少しずつ上がってきていて、合唱コンクールで頑張った成果が日常にも表れていると感じます。この後のテスト週間こそ、合唱コンクールの成果が本当に試される時だと思います。
テスト勉強が忙しくなると、どうしても提出物を忘れてしまう人が増えがちですが、せっかくの良い流れをここで止めたくはありません。
これからもクラス全体で提出率を高く保てるように、みんなで声を掛け合っていきたいです。生徒の日記
学級経営の一年間の流れは以下の投稿をご覧ください。
おわりに
このブログを通じて、11月の学級経営における注意点と目指すべき成果、そして教員の役割について考察しました。
日常生活と行事を通じた学びと成長をどのように連携させ、子供たちの総合的な成長を促進するかが重要であることを理解しました。
このブログが、皆さんの学級経営に役立つ情報となり、子供たちの成長を支える一助となれば幸いです。
教員としての役割は大変なものですが、その中で子供たちの成長を見守ることは、何よりも価値のある経験です。
これからも子供たちの成長を支え、最善の教育を提供するために、日々の学級経営に取り組んでいきましょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。どうぞよろしくお願いいたします。