理想とする学級像|担任が描きたい学級と育てたい5つの子ども像【学級通信・語り】

一生懸命頑張ることが楽しいと思える学級

こんな学級をつくることができれば、きっと「勉強ができるようになりたい」「目標を叶えたい」「毎日を楽しくしたい」など、あなたが望んでいるものが手に入りますよね。

一生懸命頑張ることが楽しいと思える学級。どうしたら、そういう集団をつくることができるのでしょうか?

アイデアを案内する男性教師のイラスト

それは、

一人一人が与える人(Giver)になる

ことです。

人はそれぞれ考え方も価値観も違います。

勉強を大切に考えている人もいれば、行事を大切にする人もいます。

楽しさを1番に求める人もいれば、安心を1番に求める人もいます。

だからときに集団は、価値観のズレが生じます。

価値観のズレは、一人一人の成長を促すものでもありますが、ときに、集団の足を引っ張る要因になることもあります。

価値観のズレが、プラスに働く場合と、マイナスに働く場合の違いは、一人一人のつながりの深さです。

価値観のズレが、マイナスに働くことのほとんどが、相手への不信感です。

「どうして今そんなことをするの?」と、相手のことがわからないから不信感を覚えます。

もし、相手のことがわかれば、相手の行動に納得できることが多いでしょう。

だから、価値観のズレから生じる出来事がマイナスに働く場合は、相手への不信感から生じます。

さらに言えば、相手とのコミュニケーションが少ないから、相手を信じられないから、不信感が生じます。

だから、相手と関わりをもとうと一歩踏み出せる人は、相手への不信感はかなり減ります。

つまり、相手に与えられる人は、仲間との信頼関係を築くことができるということです。

きっと、相手との信頼関係を築くことができれば、相手の短所に目がいくのではなく、長所に目がいくようになります。

長所が出せる、長所を与えられる学級になれば、人に与えられる人が増えます。

結果として、一人一人の絆が深くなり、相手が大切にしていることを自分も大切にできるようになります。

つまり、

一生懸命頑張ることが楽しいと思える学級

をつくれるとうことですね。

そのために、あなたがまず、相手と関わろうとする与えられる人になろう。

あなたと価値観が違うなと感じている人に話しかけよう。

きっと、価値観のズレがそんなにないことに気がつくから!

重要度に比率はあれ、誰しもが、勉強も大事、行事も大事と考えています。

また、楽しさも大事、安心も大事と考えています。多くの人が、同じものを求めています。

大切なことは、相手のことを知ろうと一歩踏み出す勇気です。

 

理想の学級像を描く前に|育てたい5つの子ども像

理想の学級像を描くときは、「どんな学級にしたいか」の前に、「どんな生徒に育ってほしいか」を考えておくと、ぶれにくくなります。学級経営の目的は、生徒が将来幸せになることです。そのために育てたい子ども像を、5つに整理してみます。

育てたい5つの子ども像
  • 人に与えられる人:笑顔・あいさつ・優しさ・「ありがとう」を、自分から相手に与えられる
  • 自分も相手も大切にできる人:「自分は大切。相手はもっと大切にできる」と思える
  • 自ら動ける人:指示を待たず、自分で考えて動ける
  • 挑戦できる人:「挑戦は勲章。失敗も勲章」と、一歩を踏み出せる
  • 前向きな言葉を使える人:「どうせ」を減らし、「ありがとう」や仲間のよいところを口にできる
HeatKeep
HeatKeep

理想の学級は、この5つの姿をもった生徒が集まった学級。そう考えると、毎日の声かけの軸が決まりますよ

中学校は「夢に近づく力をつける場」

理想の学級像を生徒に語るときは、中学校がどんな場所かを一緒に伝えると、生徒の受けとめ方が変わります。中学校は、夢を見つけて近づく力をつける場、友達との付き合い方を学ぶ場、できることを増やす場、大変なことを乗り越えて心を強くする場、そして失敗を経験して乗り越える場です。提出物を出すことも、掃除も、行事も、すべてが将来の幸せにつながっていると伝えましょう。

「人は環境と関わり方で必ず伸びる」と信じる

理想の学級に近づけるために、担任ができるいちばん大きなことは、学級という環境を整えることです。人は、才能や生まれつきではなく、環境と人との関わり方で伸びていきます。生徒が成長したときは、「先生が話したからではなく、あなたたちの心がきれいだから受け入れられた」と、成長の理由を生徒に返していきましょう。

理想の学級像を実現に近づける方法

理想の姿を生徒と一緒に言葉にする

担任だけが理想を思い描いても浸透しません。学級開きなどの機会に、生徒自身の言葉で理想の学級像を出し合う時間をつくることが、実現への近道です。

理想に近づいた場面をその都度伝える

理想の学級像に近い行動が見られたときに、その場で「これが理想の姿だね」と伝えることで、生徒の中にイメージが具体的に育っていきます。

理想から遠い出来事も学びに変える

トラブルが起きたときこそ、理想の学級に近づくための材料にできます。何が理想と違ったかを一緒に考える機会にしましょう。理想を語り続ける担任の姿勢そのものが、少しずつ学級を理想の姿へ近づけていきます。日々の小さな指導の工夫が、生徒の将来にまで影響を与えていきます。

生徒との絆を深め、理想の学級を実現させませんか?