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級訓を決めるとは!?
学級がスタートしました。
大切になってくるのが、学級のルールやシステムです。
この二つは早めにつくった方が生徒たちは安定します。
他にも、大切にしなければいけないものは、級訓です。
クラスの方向性がなければ、クラスはまとまっていきません。
しかし、生徒たちからは、級訓ってそんなに大事ではないんじゃねみたいなところが少なからずあります。
だからこそ、以下のような語りを必ずします。
級訓を決めるときにはこれを語る!級訓決めの鉄板方法!!
級訓はどうして必要なのでしょう?
それは、
「知り合い」という関係を「仲間」にするため
です。
例えばあなたが、病院に行ったとしましょう。
たまたま隣に座った人をあなたは「仲間」だと言えますか?
おそらく全員仲間ではないと言うはずです。
同じ時間に同じ空間にいただけでは「仲間」にはなれないんです。
では、仲間をつくるためにはどうしたらよいのだろうか?
それは、
同じ目標をもつこと
です。
そして、
共通の目標に向かって汗を流すこと
です。
だからこそ、級訓(共通の目標)は必要なんです。
級訓の決め方
生徒一人一人に級訓と級訓に込めた思いをワークシートへ書かせる
まず、生徒一人ひり一人に級訓と級訓に込めた思いをワークシートへ書かせます。
どこで書かせるかは、学校でも家でも、どちらでもよいです。
私は、日記へ書かせて、すべての級訓と級訓へ込めた思いを学級通信へ掲載することがあります。
そして、「考えてきてね」だけで終わることは、一切ありません。
「級訓を決めるときにはこれを語る!級訓決めの鉄板方法!!」を語り、級訓は大切なものだと伝え、必ず紙に書かせます。
自分の意見をもっていなければ、議論にならないからです。
そこまでが、準備段階です。
全員に発表させる
この段階から、代表者に司会を委ねることが多いです。
全員に級訓と級訓に込めた思いを語らせます。
ワークシートに書いてありますが、語らせます。
ワークシートに書いていないことも、付け足させて話させることもあります。
共感者の少ない級訓を削り、2種類に絞る
級訓決めでは、最終的に議論させます。
そのため、候補を2つに絞ります。
議論をする上で、候補が3つ以上あると、議論がかなり難しくなるからです。
例えば、2つの候補の話し合いでは、
「Aに賛成」「Bに賛成」の2つしか立場がありません。
候補が3つの場合は、
「Aに賛成」「Bに賛成」「Cに賛成」「Aがだめなら、B or C」「Bがだめなら、A or C」「Cがだめなら、A or B」など、立場が数多く存在します。
これらをまとめていくことはかなり困難です。
級訓決めに時間をかけられるのであれば、候補を3つ以上にしてもよいですが、なかなか級訓決めだけに時間をかけられないのが現状です・・・
そして、この段階では、級訓(言葉)よりも級訓に込められた「思い」で、候補を絞るように生徒へ促します。
議論させる
候補が2つに絞ることができたら、生徒たちに議論させます。
納得がいくまで、生徒たちに話し合わせます。
話し合う内容は、級訓(言葉)ではなく、級訓に込めた思いです。
どんな学級にしたいかという理想を話し合わせます。
級訓設定についての活発な議論 学級通信より
級訓決めを行いました。
話し合いを重ねるたびに、話し合いが上達しているなと嬉しい気持ちになります。
昨日は、話し合いの論点として、「どんな学級にしたいか」という最終目標と、級訓を考える際の価値だったと思います。
話し合いでは、すべての人が同じ意見になることはありません。
全員の意見が一致したら逆に怖いです。
全員の思いは一致させながらも、多少の意見の差異は受け入れていくしかありません。
昨日の話し合いでも、意見がわかれる場面が多々ありました。
意見がわかれるということは、自分の意見や思いをもっているということなので、喜ばしいことではありますが、代表者としては悩むところです。
一人一人の意見や考えがしっかりとしているほど、まとめていくことは難しくなっていきます。
しかし、昨日は代表者がうまいこと意見や思いをくみ上げ、要点を整理しできました。
また、話が行き詰まったら多数決を取って、話がまとめるようにつとめあげることができました。
さらに、話がよりよい方向に流れるために、フォロワーの要所要所での発言もすばらしかったです。
結果として、
「このクラスでよかった」と3月に思える
そして、その思いを大切にしながらもこのクラスだからこそ大切にしたいもの
を級訓にしていきたいといった方向性に決まりました。
今回は、級訓を考える方向性だけは決まりましたが、級訓の言葉や「このクラスならではの!」というところまでは決まりませんでしたが、話し合い方については上達しているなという印象でした。
よりよい級訓を考えるためには時間がかかります。
それぞれの思いを確かめながら、このクラスならではの級訓が決まるといいね。
級訓の価値を語る!?中だるみしてしまった学級へ
学級で問題が発生したときは、級訓に戻ればいいです。
級訓が学級の方向性だからです。
問題が起こった場合は、級訓に近づいているか、生徒たちに問います。
そして、
自分たちで決めたことくらい守れるといいね
と私は言います。
また、私は、以下のような話をします。
あなたたちに自信をつけたい。
まず、自信とは、字のごとく、自分を信じるということである。
では、何を信じたらよいのか。
それは、自分で決めた目標が達成できることを信じるのである。
「自分たちならできる」それが自信である。
そして、自信とは、自分との約束を守っていくことでついていく。
「今日は、本を1冊読もう」「今日は、漢字1ページ、勉強しよう」と、自分との約束を守っていく過程で自信はついていく。
もっと簡単なことでもよい。
「朝は、おはようといって教室に入る」「プリントがあったら必ず配る」
そのようなことでもよい。
自分で決めたことの積み重ねをしなければ、自信はつかない。
人からつけられた自信は、簡単に吹き飛ぶものだ。
級訓とは、「私たちならできる」と学級に自信を与えてくれるものなのだ。
高い壁が立ちはだかろうとも●年●組ならできると、背中を押してくれるものなのである。
だから、妥協することなく級訓達成を目指して、突き進んでいってほしい。
今の行動は級訓に近づいているか常に自分に問いかけてほしい。
級訓は、他人同士が1つにまとまっていき、私たちの自信につながっていくものだから。