世界最高峰のホテルの1つとして、リッツ・カールトンという会社があります。
1泊何万円もするホテルです。
ビジネスホテルは3千円くらいで止まることができるところもありますが、リッツ・カールトンは人気があります。
また、泊りにきたいと、お客様の満足度が高いです。
その理由は、リッツ・カールトンのお客様に対するサービスが徹底されているからです。
リッツ・カールトンは以下の7つを大切にしています。
それは、
「誇りと喜び」
「お客様の温度を感じる」
「自分たちも楽しむ」
「相手を祝う気持ちをもつ」
「心を温める優しさを考える」
「情熱をもつ」
「リーダーの条件」
「時間をつかう」
「権限の委譲」です。
「権限の委譲」とは、お客様に合わせた対応をマニュアル以外の対応でも行ってもよいということです。
リッツ・カールトンにも他のホテル会社と同じように、マニュアルはあります。
しかし、リッツ・カールトンでは、マニュアル以上にお客様の状況に合わせた対応をより大切にしています。
例えば、椅子に座ろうとしているお客様には、お客様の呼吸に合わせて椅子を予め引きます。
また、ホテルを出た後に、観光地に行きたいと考えているお客様には、自分自身の仕事よりお客さんの都合を優先し、お客様と一緒に観光地を調べたり、行き方を教えたりします。
さらに、リッツ・カールトンは、クレドというカードがスタッフ一人ひとりに配られます。
クレドには、「お客様への心のこまったおもてなし」「最高のパーソナル・サービス」など、お客様を大切にするといったことがつづられています。
そのクレドの理念のもと、誇りをもってスタッフはお客様に対して、最高のサービスを提供します。
もしかしたら、上記のことは他のホテルでも実践している会社はあると思います。
しかし、リッツ・カールトンは人気があるのです。
その理由は、リッツ・カールトンは、「お客様を感動させる」という理念のもと、スタッフは働いているからです。
そして、それだけではなく、「お客様を感動させる」ことを徹底しているからです。
「お客様を大切にする」ことは、どのホテル会社でも実践しているところはあると思いますが、徹底しているという点で、リッツ・カールトンは優れています。
では、どうしてリッツ・カールトンは、理念を徹底できるのでしょうか。
それは、哲学を大切にしているからです。
リッツ・カールトンでは、毎日、「問い」を出しています。
例えば、「昨日はお客様にどういうおもてなしをした?」「そのときのお客様の反応は?」など、問います。
その「問い」で、「お客様を大切にするとはどういった行動か?」という考えを深めていきます。
やはり、人間は、人(考え方)が重要なのです。
また、スタッフを採用する際も、人間性を見るそうです。
『技術は後からでもついてくるが、人間性は後から養うことはできない』それだけ、人間性=1日1日の積み重ねが大切なのです。
今、周りの人のために動いているあなた。
きっと、どの勉強よりも大切なものを身につけているのでしょう。