学校では授業や行事、委員会など多くのことを経験・体験します。
楽しいときもあれば、大変なときもあったことでしょう。
もしかしたら、大変なことの方が多かったのかもしれません。
たくさんの挑戦を繰り返し、多くの挫折を味わってきた人もいるのかもしれません。
しかし、あなたが経験してきた1つ1つが、あなたの心を育みました。
挫折はあなたの心を大きくします。
悲しみを味わってきた人ほど、優しい人になれます。
優しい人とは、いったいどんな人のことを言うのでしょうか?
優しい人とは、
人の気持ちに共感し、手を差し伸べられる人
ではないのでしょうか。
優しい人とは、まず、相手の気持ちを理解できます。
相手の気持ちがわからない限り、人に優しくすることはできないからです。
では、どうしたら相手の気持ちを理解することができるのでしょうか。
それは、自分自身が同じような境遇を味わうことが必要です。
例えば、発言が怖いと思っている仲間がいたとします。
その人の気持ちを理解できる人は、周りの目が気になる、恥ずかしいといった思いを感じたことがある人だけです。
「発言なんて平気」と思っている人は、発言が怖いと思っている人の気持ちを理解することはできません。
他にも例えば、代表者に立候補して落ちてしまった人がいたとします。
その人の気持ちを理解できる人は、何かに挑戦し、失敗してしまったことがある人だけです。
すべてにおいて成功してきた人は、失敗してきた人の気持ちを理解することはできません。
つまり、弱さや挫折を味わってきた人ほど、相手の気持ちを理解することができるようになります。
そして、仲間を助けられる人は、
「相手の気持ちを理解できる人」+「壁を乗り越えられた人」
だけです。
弱さや挫折を経験し、その壁を乗り越えられてこそ初めて、仲間にアドバイスを送ることができます。
つまり、
弱さや挫折とは、優しい人になれるきっかけを与えてくれる
ということです。
あなたの弱さや挫折は、あなたにマイナスな影響を与えるものではありません。
短い目で見れば、あなたにとっては辛いものなのかもしれませんが、長い目で見れば、あなたの心を大きくしてくれるきっかけとなります。
もしかしたら、これまでにたくさんの大変な思いをしてきた人もいるのかもしれません。
しかし、大変な思いをしてきた人ほど、人に優しくできます。
あなたの弱さや挫折を力に変えてください。
きっと、数十年後あなたは、多くの人を救っていることでしょう。