「やりたいことがわからない」と悩みを抱えている人は、少なからずいます。
それは、選択肢が多いから、決められないのです。
例えば、文房具を買いに行ったとしましょう。
ある店には100種類の文房具があります。
ある店には2種類の文房具があります。
どちらの店の方が、滞在時間が短いと思いますか?
それは、2種類の文房具の店ですね。
人は、選択肢が多ければ多いほど悩みます。
今は、数多くの職業があります。
きっと、すべての職業を知ることは不可能でしょう。
だから、将来の夢について悩むのです。
では、どうしたらやりたいことを見つけられるのでしょうか?
それは、
『基準』を定めることが大切
です。
基準があれば、数多くの選択肢があったとしても、容易に決められるようになります。
先ほどの文房具の話ですが、「切るための文房具」「くっつけるための文房具」など、基準があれば、100種類文房具があったとしても、選択肢はかなり絞られますよね。
将来の夢も同じで、あなたの基準をつくり、選択肢を絞ってあげた方がよいのです。
基準の定め方は、
Ⅰ 大切にしている考え方
Ⅱ 得意なこと
Ⅲ 好きなこと
とステップ通りに考えていくことが重要です。
見てわかると思いますが、注意してほしいことは、好きなことよりも価値観や得意なことを優先するということです。
それでは、具体的に考えていきましょう。
まずは、Ⅰの大切にしている考え方を考えてみましょう。
そして、あなたの大切にしている考え方を考えるために、以下の質問をしてください。
「尊敬する人は?」
「思春期に影響が大きかった経験は?」
「今の社会に足りないものは?」
「何を大切にしている?」
「他人に助言したいことは?」
そして、あなたが出した答えの中から、キーワードを考えてください。
また、キーワードの優先順位を決めてください。
それが、あなたの仕事を選ぶ価値観となります。
次に、Ⅱの得意なことを考えてみましょう。
「私には才能はない」と多くの人は考えていますが、得意なこととは、知らず知らずのうちにできることを言います。
知らず知らずのうちにできるから、なかなか見つけられないのです。
だから、以下の質問を自分自身に投げかけてください。
きっと、あなたの才能が見つかるはずです。
「一番充実していた体験は?」
「最近イラっとしたのはいつ?」
「自分の長所は?」
「もっとやりたかったことは?」
「これまでで成果が出たことは?」
そして、長所をまとめてみましょう。
最後に、Ⅲの好きなことを考えましょう。好きなことを考えるために、これまでと同様、以下の質問を自分自身にします。
「今お金を払ってでも勉強したいことは?」
「本棚にはどんなジャンルの本がある?」
「救われたと思えるものは?」
「お礼を言いたい人や仕事は?」
「世の中に対して怒りを感じたことは?」
そして、得意なことと好きなことが被る事柄をいくつか考えましょう。
その事柄と価値観が合うものがあなたが本当にやりたいことです。
あなたの基準を定めるためには、自分自身と向き合うことが大切です。
早めにやりたいことが決めるとよいですね。