あなたは多くの人から支えられて生活することができています。
人は人とのかかわりがあるからこそ、生活していくことができているのです。
その逆に、あなたが発した言葉や行動したことは周りの人に影響を与えています。
それは、非常に重要なことで、周りの人とのかかわりがあるから、あなたは周りの人のことを考えながら、行動していかなくてはなりません。
例えば、何かを企画するとき。
3年生は、最上級生として多くの場面で先頭に立ちます。
生徒会や委員会、実行委員など、何かを企画したり、提案したりする機会が数多くあります。
そして、その企画や提案には多くの人が関わっています。
つまり、あなたが「やってみたいな」といった企画や提案は、すぐに実行に移せるものではなく、
段取りが重要
になってくるということです。
そのことをわかっていないと、多くの人に迷惑をかけます。
他にも、あなたの言動や行動、ミスは、直接関係している人以外にも、影響を与えることがほとんどです。
例えば、委員会。
委員会の企画1つとっても、生徒会や全校生徒、他の委員会、教員など多くの人が関係しています。
まず、提案者が、1から10まで提案の詳細を考えます。
次に、委員会内で企画や提案を練り、承認を得て、顧問の許可を得ます。
そして、議会を通して初めて、企画として成立します。
さらに、企画は提案して終わりではなく、全校生徒を巻き込んでこそ、企画としての意義を成します。
上記の一つでも欠けると、周りを振り回すだけで終わってしまいます。
必要以上に、周りに負担をかけるということですね。
他にも提出物。
提出物を確実に集めるためには、全員で集めることが1番です。
全員で集めれば、全員で確認し合えるため、提出をし忘れるということがありません。
「後で出します」「忘れました」となると、一人で意識しなくてはいけなくなります。
また、提出物を集める方も、一人一人をチェックしなくてはいけなくなり、負担は大きくなります。
結果として、集めきれないということが生じる可能性が高くなります。
忘れ物は誰でもします。
正直、仕方のないことでもあるでしょう。
しかし、提出物というのは、直接集める人の裏に人がいます。
議員から出されたアンケートの裏には、生徒会や委員会が関係しています。
保健関係の書類には、養護の先生が関係しています。
あなたは、忘れ物をしたときに、どのような行動をとった方がよいと思いますか。
まず、提出物を集めてくれている人に、「忘れました」と一言伝えます。
次に、担任や顧問に「〇〇を忘れてしまいました」と伝えます。
担任や顧問から、提出物を必要としている人に、「すみません。〇〇が忘れました。ご迷惑をおかけしてしまい申し訳ありません」と伝えることができるからです。
担任や顧問に伝えた後は、提出物を必要としている人のところに行き、「〇〇を忘れてしまいました。今日、持ってきます」と伝えます。
もしかしたら、「明日でもいいよ」と言われることもありますが、「今日持ってくる」と伝えるのが、忘れ物をした人の礼儀です。
段取り力とは、想像力
です。
あなたの言動や行動が、多くの人に関わっているという想像ができるかです。
目の前の相手も思いやる必要がありますが、その裏にいる人にも思いやりをもてる人になりたいですね。