
テスト前、点数より大事なこと ― 子どもの心を育てる3つの関わり
もうすぐ期末テスト。「点数を上げなきゃ」と先生のほうが力んでしまい、気づけば「勉強しなさい」ばかり……。そんな経験はありませんか。テストは年に4回も5回も訪れる成長の節目です。点数の取り方だけでなく、テストへの向き合い方を育てる場だと捉え直すと、関わり方が変わっていきます。
この記事の内容は、動画でも解説しています。
▶ 動画で見る:テスト前、点数より大事なこと(YouTube)
① 目的と目標を分ける
目的は「変えてはいけない一番の願い=心を育てること」、目標は「そのための具体的な数字=何点取るか」。この順番を最初に子どもへ伝えます。目標は先生が決めるのではなく、子ども自身に「◯点」「◯位」を書かせるのが大切です。自分で決めた目標だから、当事者として向かえます。あわせて「中学のテストは才能ではなく、やった分だけ返ってくる。点数は取れる」と伝えると、前向きな確信が子どもを動かします。
② 過程を価値づける
テストが終わると、つい点数や順位だけに目が向きます。でも本当に見てあげたいのは、そこに至るまでの頑張りです。順位が上がった子だけをほめると、点数が学級の価値基準になってしまいます。ほめたいのは努力と工夫――早く登校して勉強した子、友達に教えていた子。その子の工夫を「机に向かう時間を増やしたんだね」「朝早く来てたね」と短いひと言にして返すだけで、「先生はちゃんと見てくれている」という安心が、次への力に変わります。
③ 受け方を教える
点数の取り方だけでなく、テストに向かう所作も大切な学びです。教えたいのは3つ。シンプルな筆記用具ときちんとした身なり/「もう一度解くつもり」で見直す/最後まで姿勢を崩さない。真剣な場では真剣に向かう。この所作は、これからのあらゆる本番でその子を支える力になります。
明日への一歩
最初の一歩は、点数を上げることではなく、頑張りを一つ見つけること。明日、一人の子に、その子の工夫を言葉にして返してみてください。今日の小さな一言が、半年後のその子を支えてくれます。

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