はじめに
新学期のスタートは、中学校教員にとって大きな挑戦です。
黄金の3日間と呼ばれているくらい、生徒たちとの出会いは、一年間を大きく左右します。
しかし、4月1日から、やるべきことは山積みです。
準備をどのように進め、何から始めれば良いのかを知るのは難しい場合があります。
この問題を解決するために、この記事では新学期に向けての準備をスムーズに進めるための具体的なステップとアドバイスを提供します。
これには、黄金の3日間に向けての準備、教室の準備、生徒への対応の準備などが含まれます。
これらの準備は、新学期をスムーズにスタートさせ、生徒の学習経験を最大限に引き出すために重要です。また、適切な準備は教員自身のストレスを軽減し、より効果的な教育を提供するための基盤を作ります。
この記事では、上記の各項目について詳しく説明し、具体的なアクションプランを提供します。
また、各項目についてをどのように実装するかについての具体的な例も提供します。
この記事を読むことで、中学校教員は新学期に向けての準備を効果的に進めるための具体的なステップとアドバイスを得ることができます。
また、教員は自分自身の教育実践を改善し、生徒の学習経験を向上させるための新たな視点とアイデアを得ることができます。
クリックできる目次
黄金の3日間に向けての準備
準備すること・もの
4月1日から黄金の3日間に向けて準備を進めることで、生徒たちとの出会いがすてきな時間になります。
黄金の3日間は一年間を左右する大切な日になるため、生徒たちとの出会いの前に準備を進めていきましょう。
配付書類の準備
学校によって違うかもしれませんが、主な書類は以下の通りです。
自己紹介の準備
自己紹介は、生徒との関係を築く最初のステップです。
教師の願い、どんな学級にしたいか、などを含めた自己紹介を準備しましょう。
学級通信第一号に、上記の内容を綴るとよいです。
私が、過去に中学校2年生を担当したときの学級通信を以下に掲載します。
よろしければ、参考にしてください。
生徒の名前と情報
生徒一人ひとりの名前を覚えることは、教員と生徒の関係を強化するために重要です。
また、生徒の個々のニーズや興味を理解するために、可能な限り多くの情報を集めることも重要です。
黄金の3日間の授業計画
最初の3日間の授業計画を詳細に準備します。
簡単にそれぞれの日に行うことや意図を紹介します。
また、黄金の3日間の詳しい内容は以下の投稿をご覧ください。
黄金の3日間の1日目
自己紹介
自己紹介を通じて、自分自身のことや、どんな学級にしたいかを生徒に伝えます。
また、生徒一人ひとりに自己紹介をさせることで、クラスの雰囲気を和ませます。
書類の配付
書類や学年便りなどを配ります。
「はいどうぞ」「ありがとう」の言葉を生徒に言うように伝えて、配ることもあります。
黄金の3日間の2日目
学級組織決め
学級の代表や委員会を決めます。
学級組織が決まると、生徒の手によって学級が運営できるようになります。
学級のシステムの決定
朝の会や帰りの会の進行、給食時間の過ごし方などを確認します。
昨年度のクラスごとにシステムは異なるため、新たな学級が始まるときには、システムを再確認し、その学級に最適な方法を模索します。
教員の考えを生徒に伝え、彼らの意見を取り入れることで、システムの決定は円滑に進行します。
生徒とのコミュニケーション
生徒一人一人に話しかけられるとよいです。
教師と生徒の信頼関係が構築されれば、安心して生徒は登校できるようになります。
年度当初は、無理をしてでも積極的に、生徒に話しかけにいきましょう。
黄金の3日間の3日目
1日の流れの確認
黄金の3日間の2日目に、学級組織を決めて、学級のシステムを決定しました。
そこで、3日目に、学級組織が正しく機能しているか、学級のシステムを決めた通りに生徒が動けているかを確認します。
レクリエーション活動
生徒が互いに知り合い、コミュニケーションを取る機会を作ります。
話し相手が一人でもできると、生徒は安心します。
なるべく、席の近い仲間やグループで活動できる時間を確保できるとよいです。
レクリエーシについては、以下の投稿を参考にしてください。
新学期の教室準備
教室のレイアウトと装飾
新学期の始まりは、教室を新たに整える絶好の機会です。
教室のレイアウトと装飾は、学習環境を形成し、生徒の学習意欲を高める重要な要素です。
以下に、教室のレイアウトと装飾についてのいくつかのポイントを挙げます:
1. レイアウト
教室のレイアウトは、授業や生徒の活動に大きく影響します。
デスクや椅子の配置、掲示板の位置、教材の保管場所などを考慮に入れて、効率的で快適な学習空間を作ることができるように、教室のレイアウトを考えます。
2. 装飾
教室の装飾は、生徒が教室に親しみを感じ、学習意欲を高めるために重要です。
教室のテーマを決め、そのテーマに合った装飾を施すことで、教室を楽しく、魅力的な学習空間にすることができます。
教室の後ろの壁に生徒たちの活動の写真を飾ることで、生徒たちはより強くクラスに所属していると感じることができます。
3. 生徒の参加
教室のレイアウトや装飾に生徒を参加させることで、生徒の教室への所属感を高めることができます。
例えば、生徒たちに自分たちの作品を掲示板に飾らせる、または教室の装飾を一緒に考えるなどの活動を行うと良いでしょう。
掲示物の作成は、生徒たちに任せることが多いです。
授業の準備
ものを準備
新学期のスタートに向けて、授業の準備は教員の重要なタスクの一つです。
以下に、教材と教具の準備についてのいくつかのポイントを挙げます
1.教科書とワークシート
新学期のカリキュラムに基づいて、必要な教科書とワークシートを準備します。
これらは、授業の中心的な教材となります。
2.実験材料
理科や芸術などの授業で必要となる実験材料や工作材料を準備します。
これらの材料は、生徒の学習を具体的で実践的なものにします。
3.AV機器
プロジェクターやスピーカーなどのAV機器を準備します。
これらの機器は、視覚的または聴覚的な教材を使用する際に必要となります。
4.教具
ホワイトボードマーカーやチョーク、消しゴムなどの教具を準備します。
これらの教具は、授業をスムーズに進行させるために必要です。
カリキュラムと授業計画の準備
新学期の授業を効果的に進行させるためには、カリキュラムと授業計画の準備が不可欠です。
以下に、その準備についてのいくつかのポイントを挙げます
1. カリキュラムの理解
新学期のカリキュラムを理解することが最初のステップです。
教科ごとの目標や学習内容を把握し、それに基づいて授業計画を作成します。
2. 授業計画の作成
カリキュラムに基づいて、各授業の計画を作成します。
授業の目標、学習活動、評価方法などを明確にします。
3. 教材の選定
授業計画に基づいて、必要な教材を選定します。
教科書、ワークシート、実験材料など、授業で使用する教材を準備します。
4. 授業の流れの確認
授業の流れを確認し、必要に応じて調整します。
生徒が授業の流れを理解しやすいように、授業の進行方法を明確にします。
生徒とのコミュニケーションの準備
問題行動への対応
「問題行動」は、教室の秩序を乱す行動や他の生徒の学習を妨げる行動など、教育環境に悪影響を及ぼす可能性のある行動を指します。
「問題行動」は正しく対応して、減らしていかなければなりません。
以下に、具体的な「問題行動」の例をいくつか挙げてみます。
4月1日から、「問題行動」への対応を考えておくとよいでしょう。
問題行動の具体的対応については、以下の投稿をご覧ください。
1. 授業中の無関心や無視
教員の指示を無視したり、授業に参加しないような行動です。
2. 不適切な言葉遣い
侮辱的な言葉を使ったり、不適切な言葉を使って他の生徒を傷つける行動です。
3. 物理的な攻撃
他の生徒を突き飛ばしたり、物を投げつけるなどの行動です。
4. 教室の秩序を乱す行動
授業中に騒いだり、無許可で教室を出入りするなどの行動です。
5. 学習妨害行動
他の生徒の学習を妨げるような行動、例えば他の生徒の話を遮ったり、教材を隠したりする行動です。
6. 不適切なネット行動
授業中にゲームをしたり、SNSをチェックしたりする行動です。
7. 遅刻や欠席
無断で授業に遅れたり、欠席したりする行動です。
8. 宿題の未提出
宿題を提出しない、または適切な努力をせずに宿題を提出する行動です。
9. 反抗的な態度
教員や他の生徒に対して反抗的な態度を示す行動です。
10. 集団からの孤立
自分から集団から孤立する行動や、他の生徒を集団から孤立させる行動です。
11. 私物の持ち込み
授業に関係ない私物を持ち込む行動です。
学級開きが始まる前に読んでおきたい本
まとめ
新学期のスタートは、中学校教員にとって大きな挑戦です。
しかし、適切な準備を行うことで、その挑戦を成功に導くことができます。
この記事では、新学期に向けて中学校教員が始めるべき準備について詳しく説明しました。
それには、黄金の3日間に向けての準備、教室の準備、生徒への対応の準備などが含まれます。
これらの準備を通じて、教員は新学期をスムーズにスタートさせ、生徒の学習経験を最大限に引き出すことができます。
また、適切な準備は教員自身のストレスを軽減し、より効果的な教育を提供するための基盤を作ります。
新学期のスタートに向けて、一緒に準備を始めていきましょう。
それでは、新学期が皆さんにとって素晴らしいものになることを願っています。