他人を許すことは自分を許すこと!認め合うことのよさを伝える
人は成長する度に、周りの人と上手に付き合うことができるようになってきます。
自分のことを知り、周りの人との距離感を覚え、自分も相手も心地よくなれるコミュニケーションがとれるようになってきます。
幼かった頃を思い出してみてください。
保育園や幼稚園に通っていた時期は、語彙が少なく、体で気持ちを表現していました。
そのため、叩いたり、きつい言葉を言ったりと、相手を傷つけることが多かったのではないでしょうか。
そして、心が成長するにしたがい、相手を思いやる心が育ち、相手と適切な距離を保ち、適切な言葉を使ってコミュニケーションがとれるようになってきます。
自分自身も相手も居心地のよい関係を築くことができるようになっていきます。
中学校3年生になると、大人と同じようなコミュニケーションがとれるようになってきますよね。
しかし、大人になるにしたがい、仲直りすることが難しくなってきます。
昔は、「ごめんね」の一言で仲直りすることができていたはずなのに、心が成長してくると相手を許せなくなっていきます。
それは、自分自身の大切にしたものが確立していくからです。
相手に対して気が合わないと感じる瞬間は、自分自身が守っているものを、相手がないがしろにしたときです。
自分自身が我慢してきたことを相手が何も考えずに行動に移してしまったときです。
例えば、責任感の強い人がいます。
その人は、日常から何事も真面目に取り組みたいと思っています。
すごく立派な人ですよね。
しかし、その人は、だらだらしている人を見ると、「どうして真面目に取り組まないの!?」と思います。
相手に対して気が重いと思うこともあります。
真面目な人ほど、いい加減な人は、気が合わないものです。
他にも、努力している人は、遊びばかりしている人は気が合わないことが多いです。
人間関係を大切にしている人は、自分勝手な人とは気が合わないことが多いです。
楽しいことが好きな人は、真面目過ぎる人とは気が合わないことが多いです。
自分の時間を大切にできる人は、いつも群れている人とは気が合わないことが多いです。
もしかしたら、気づいた人がいるのかもしれませんが、自分の性格の正反対の人とは気が合わないことが多いのです。
そして、自分自身が大切にしている正反対の価値も、自分自身が大切にしていることと同様に大切なものばかりです。
「真面目」「努力」「楽しい」「自分の時間を大切にする」など、大切なものばかりです。
つまり、気が合わない人というのは、
あなたの弱みを強みとしてもっている人
です。
大人になってくると、自分自身の価値観が定まり、許せないことが多くなります。
仲直りすることが難しくなります。
しかし、気が合わないと思っている人こそ、あなたに足りない部分を補ってくれる重要な人なのかもしれません。
相手の価値観を認めてください。
相手の価値観を許してください。
許せないと思っている価値は、実は大切な価値かもしれません。
相手を許すことは、自分自身を許すことにつながります
許すという行為は、あなたの心を軽くすると同時に、あなた自身の器を大きくしてくれます。