
はじめに
不登校や引きこもりは、思春期の生徒が抱える不安や自己評価の低さから起こる行動であり、単に「怠けている」とは違います。自分の居場所がない、学校や家庭で安心して過ごせないという状態が続くと、生徒は学校から遠ざかりがちです。本記事では、不登校や引きこもりが起きる背景と、家庭や学校ができる具体的な対応策について説明します。
原因
不登校や引きこもりの生徒は、自己評価が低いことや対人関係の不安を抱えていることが多いです。
例:失敗経験が原因で学校に行けなくなる
生徒が学校で失敗を経験したり、友人からの批判や教師の厳しい指導を受けたことがきっかけで、「学校に行くのが怖い」と感じてしまうケースがあります。「また怒られるかも」「誰も自分を理解してくれない」といった気持ちが大きくなると、登校意欲を失ってしまいます。
かかわりかた
スモールステップでのサポート
不登校や引きこもりの生徒に対しては、無理に登校を促すのではなく、小さな一歩から始めるのが効果的です。
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具体例①:朝の声かけ
生徒が毎朝決まった時間に起きてこなくても、「おはよう、今日はどんな気持ちかな?」と軽く声をかけることで、家庭内の規則正しい生活に少しずつ馴染ませます。無理に起こしたりせず、リビングに顔を出すようになれば一歩前進と捉え、日々の小さな変化を歓迎します。 -
具体例②:行動のスモールゴールを設定
たとえば、「今日はリビングでご飯を食べる」「夕方には窓を開けてみる」など、小さな目標を一つずつ設定します。達成できたら「ありがとう、できたね」と肯定的なフィードバックを伝え、少しずつ自信を持たせることが大切です。
「どちらを選んでも応援する」姿勢を伝える
不登校や引きこもりの生徒に対しては、「学校に行かないとダメ」ではなく、行かなくても応援する姿勢を見せることで、安心感を与えます。
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具体例①:選択を尊重する対話
生徒が「明日は学校に行きたくない」と言った場合、「行かなくても、家で待っているからね」と伝え、家庭が安全な場所であることを示します。これにより、生徒は「いつでも戻れる場所がある」と感じ、学校への不安が薄らぎます。 -
具体例②:好きな活動に焦点を当てる
家庭での居場所を感じられるように、生徒が好きなことや興味を持てることを一緒に探します。絵を描く、音楽を聞く、ゲームをするなど、どんな内容でもよいので「これが好きなんだね」と共感し、生徒が自己肯定感を感じられるよう支援します。
おわりに
不登校や引きこもりへの対応は、長期的な視点が必要ですが、生徒のペースに合わせて進むことが大切です。家庭での居場所を感じられるようにすることで、少しずつ学校や社会への関心が戻ってきます。小さな成功体験を積み重ねながら、焦らずに生徒を見守りましょう。
参考書籍
学校外の支援機関との連携
不登校・引きこもりへの対応は、学校内だけで完結させず、外部の支援機関とつながることで選択肢が広がります。

学校外の支援機関との連携を紹介します
スクールカウンセラーへの橋渡しを、早めに検討する
担任だけで抱え込まず、早い段階でスクールカウンセラーとの面談を選択肢として提案します。
「専門の人に相談してみない?」という提案が、本人や家庭の負担を軽くすることがあります。

地域の教育支援センターなどの情報を、把握しておく
学校以外の居場所として、地域の教育支援センターやフリースクールの情報を担任も把握しておきます。
情報を持っているだけで、必要なときにすぐ紹介できます。
連携は、本人と家庭の意向を確認しながら進める
外部機関へのつなぎは、本人や家庭の意向を無視せず、丁寧に確認しながら進めます。
保護者と共有する際の伝え方
学校での様子を保護者と共有する際の伝え方も、信頼関係を保つうえで大切なポイントです。

保護者への伝え方を紹介します
結果を急かさず、経過を丁寧に共有する
「早く学校に来てほしい」という焦りは、保護者にも伝わってしまいます。
経過を丁寧に共有する姿勢が、家庭との信頼関係を支えます。
- 焦らない:結果を急かさず経過を共有する。
- 小さな変化:小さな変化も丁寧に伝える。
- 継続:つながりが切れないよう連絡を続ける。
小さな変化も、丁寧に言葉にして伝える
大きな変化がなくても、小さな変化に気づいたら、その都度家庭に伝えます。

連絡が途絶えないよう、無理のない頻度で続ける
負担にならない範囲で、定期的な連絡を続け、学校とのつながりを保ちます。











